『君たちはどう生きるか』を観たのはもう20日程前なんだけど、観終わってから冷静に映画を考えられるようになったので、自分なりの感想を今書こうと思います。
結論から言うと、いい映画だと思ったし、自分はかなり満足出来ました。
観る前は、ネットで賛否両論の意見をかなり目にしてたから、実際どんな映画になってるんだろうと思ってはいましたが、自分の目で確かめたら、逆になんでこんなに否定的な意見が多かったんだろうって不思議に思ったくらいです。(かと言って、そういった意見の人達を否定はしませんが)
何より宮崎監督のイマジネーションの豊かさに圧倒されました。
現在82歳ですが、作ってた当時を70代後半と考えても、これだけ創造力が衰えてないのも凄いと思いましたし、作品全体のクオリティーも全く衰えてなかったです。
自分がアニメーターなので、ストーリーと共に、どうしても作画のクオリティーを観てしまうのですが、相変わらず圧倒的な作画で作品をより高みへと押し上げていたと思います。
声優陣も、前作の『風立ちぬ』とは違って、完璧な配役だったです。中でも、菅田将暉さんは、言われなければ当人とは分からないくらい、滅茶苦茶はまってました。普段、菅田将暉さんをテレビで見てもあまり関心を持たないのですが、今回の映画を観て、菅田将暉さんに対する見方が変わりました。
エンディングで米津玄師さんの「地球儀」が流れたときは、最後まで一緒に観ていた観客が誰一人席を立つ事なく、自分も見ながら泣きそうになりました。(宮崎監督の映画で泣く事はまず無いのですが)
感想としてはざっとこんな感じです。宮崎監督は、既に次回作に意欲を持ってるみたいですが、監督の歳を考えると今回がもしかしたら最後の作品になるかもしれません。(個人的には、まだ監督の新作が観たいですけど)
最後に、今回の作品は既に多くの海外での上映が決まっていますが、自分が観た印象から考えると、『君たちはどう生きるか』って、海外での評価が高そうな気がします。
多くの海外で評価され、『千と千尋の神隠し』のように、大きな賞を取ることを願ってます。